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理不尽な給料
著者 | 株式会社新経営サービス 人事戦略研究所 山口 俊一 |
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出版社 | ぱる出版 |
定価 | 1,540円 |
この本では、日本の中で存在する不自然な賃金格差を「理不尽な給料」として、次の6つの区分にわけて紹介しています。
◆企業(規模や業種)間の格差 → 理不尽度30%
◆年齢・役職間の格差 → 理不尽度40%
◆職種(営業職や技術職)間の格差 → 理不尽度50%
◆男女間の格差 → 理不尽度60%
◆雇用(正社員・非正規社員)間の格差 → 理不尽度70%
◆官民(公務員・民間企業)間の格差 → 理不尽度90%
「理不尽度」とは、仕事の価値(責任の重さ、難しさ、実績など)と全く関係なく賃金格差がついてしまっている実態度合いを、著者の見解で表したものです。日本の賃金水準が上がらない中、給料に不満や疑問を抱いている人たちに、「賃金のカラクリ」についてより正しく理解していただくための一冊です。
本書の構成
- 目次
はじめに - 第1章 人事制度の全体像と設計の流れ
人事制度の全体像
これからの時代のトレンド
業界特性や自社の方針・社風に合ったものにする
社内プロジェクトの進め方
推進スケジュール - 第2章 製造業の人事制度のポイント
製造業の経営環境
製造業の組織特性
製造業の人事制度のポイント
- 第3章 現状分析、方針検討の進め方
総額人件費を分析する
給与水準を分析する
賞与水準を分析する
年収水準を分析する
人員構成を分析する
将来の人員構成、人件費を予測する
経営陣の意向を確認する
社員の意識を確認する
人事理念をまとめる
制度改定方針をまとめる
- 第4章 等級・職位制度の作り方
等級、職位の考え方
等級フレームの設計<事例①>
等級フレームの設計<事例②>
等級フレームの設計<事例③>
等級基準を作成する
昇格基準を設定する
役職定年制を考える - 第5章 人事評価制度の作り方
人事評価の目的
職種別人事評価表の設計手順
成果・業績評価基準の設計
成果・業績評価基準の設計<事例①営業職>
成果・業績評価基準の設計<事例②開発職>
成果・業績評価基準の設計<事例③製造職>
プロセス評価基準の設計
プロセス評価基準の設計<事例①営業職・製造職>
プロセス評価基準の設計<事例②技術職>
プロセス評価基準の設計<事例③商品開発職>
職種別人事評価表<事例①製造職>
職種別人事評価表<事例②営業職>
職種別人事評価表<事例③管理職>
評価の実施、運用ルール
持ち点方式による調整例
評価者訓練の進め方
面接者訓練の進め方 - 第6章 給与制度の作り方
賃金制度の種類と設計の観点
基本給の種類
昇給ルールの種類
給与制度例①<オーソドックスな給与テーブル>
給与制度例②<能力給と年齢給の組み合わせ>
給与制度例③<職種別の基本給テーブル>
諸手当の設計手順
役職手当の設計
家族手当の設計
住宅手当の設計
その他の手当の設計
給与移行シミュレーションと減給者への移行措置
残業削減に向けた取り組み - 第7章 賞与・報奨制度の作り方
賞与制度の種類
業績連動賞与の考え方
月給をベースにした賞与制度
等級別基礎額をベースにした賞与制度
ポイント制の賞与制度
報奨金制度の設計
表彰制度の検討 - 第8章 退職金制度の作り方
退職金制度の種類
退職金水準と資金準備状況を把握する
月給をベースにした退職金制度
ポイント制の退職金制度
中退共を活用した事例
確定拠出年金を活用した事例 - 第9章 周辺制度の作り方
定年再雇用制度
地域限定社員制度の活用
契約社員の活用
教育・研修制度
資格取得支援制度 - 第10章 社員説明、導入の進め方
組合協議の進め方
社員説明資料を作成する
社員説明会を開催する
Q&A集を作成する
おわりに 外部ブレーンの選び方・使い方